最近トラブルが増加しているコンタクトレンズについて新川中央眼科小川佳一院長にお話をお聞きしました。


<取材協力>
小川 佳一
(新川中央眼科 院長)

新川中央眼科詳細ページ


「メディカルページ平成22年度改訂版」(平成22年12月20日発行)
の冊子に掲載された記事です。


コンタクトレンズの利用者の増加に伴い、眼科医院では、コンタクトレンズ障害の患者の割合も増えているようです。最近では、使い捨てコンタクトレンズによるトラブルも増加しています。近年はネット販売や量販店などで手軽に買えて、手入れも簡単、装着感もよいため、基本的な用法、ケアを見逃しがちなようです。
そこで、今回は、新川中央眼科 小川佳一院長に「安心・安全・快適なコンタクトレンズ処方」についてお話をお聞きしました。

■小川 佳一 院長


当院でも、コンタクトレンズ装用によるトラブルが年々増えているのが現状です。そのトラブルが引き起こす疾患には、角膜障害、点状表層角膜炎・角膜上皮びらん・角膜潰瘍、角膜内皮傷害・角膜新生血管・角膜混濁、結膜障害、アレルギー性結膜炎・巨大乳頭結膜炎・眼瞼下垂などがあります。また、ドライアイや眼精疲労、細菌感染・アカントアメーバー感染などもみられます。
最近特に多いトラブルは、アイメイクによる傷害や角膜障害、コンタクトの変質などです。



主なトラブルの原因としては、酸素不足や機械的傷害、アレルギー反応、消毒・こすり洗いの不徹底などが考えられます。
トラブルを予防するには、装用時間を短縮することや、off dayを作ることが有効です。異常を感じたならすぐにコンタクトレンズをはずしましょう。このようなトラブルを放置することはとても危険です。目の不調を感じた時は、まずは眼科医の診察を受けて下さい。



まずは信頼できる眼科で検査を受ける事をお勧めします。例えば、北海道眼科医会・札幌医師会(札幌の場合)に所属しています医師(眼科医)はしっかりとした眼科研修を受けているので安心だと思います。
最近では、ネット販売や量販店で購入される方も多くなっていますが、量販店付属の眼科には眼科研修を受けていない医師(他科の医師)が検査を行っている事例も報告されていますので確認が必要かと思います。
また、2006年からコンタクト検査料が一定にされ、医療費削減のため検査料が低く設定されることになりました。このため、今まで行っていた必要な検査を省いて、コスト削減を図るところも少なくありません。しっかりと検査をしてくれる眼科を選ぶ事が大切です。
コンタクトレンズは、ベースカーブ、パワーが同じでもメーカーや種類が違うと別物なのでネット販売や販売のみの店舗での購入は処方箋に記載された商品以外は購入しない方がよいですね。
ネット販売を利用している場合も、目の状態について定期的に診察を受ける事が重要です。


■症例1(上記写真左)
SCLの使用で巨大乳頭結膜炎になった症例です。
上まぶたの裏がボコボコになっています。この方はコンタクトがずれやすいので受診されました。

■症例2(上記写真右)
コンタクトレンズにマスカラがべったり付着しています。




眼圧検査、屈折検査、角膜曲率半径、視力検査、細隙灯前眼部検査(瞼を裏返して結膜の状態をきちんと見る事が大事)があります。必要に応じて、螢光染色検査、眼底検査、散瞳後屈折検査、角膜内皮検査、角膜形状検査をします。
ただし検査をいくらやっても、検査料は変わらないのでしっかりと検査を受けてください。



角膜内皮細胞は傷害を受けると回復する事はなく、ダメージは蓄積していくので成長期の使用は避ける方がよいてしょう。コンタクトレンズ学会、日本眼科学会のガイドラインによれば高校生からとするのが望ましいとされています。サッカーやバスケットボールといったスポーツ・バレエなど眼鏡使用が難しい場合小学生でも処方する事はありますが、あくまでも必要なときのみの装用としてであり、おしゃれ用として普段から使用する事は勧められません。

コンタクトレンズを快適な毎日のためにお役立て頂くためには、必ず眼科専門医の診察を受け取り扱い方法を守ってご使用ください。

◆検査にかかる費用は?
3割負担の場合
施設基準1(一般眼科)  初診時 1410円 再診 810円
施設基準2(コンタクト眼科) 初診時 970円 再診 370円
※季節・時間帯によっては加算が付く場合があります。
 
●PROFILE
小 川 佳 一   <新川中央眼科 院長>
Keiichi Ogawa
■平成8年 旭川医科大学卒業
■札幌札幌医科大学眼科学教室で研修し、旭川厚生病院、苫小牧市立総合病院、
 道立江差病院 医長(兼 札幌医科大学 医学部助手)を経て
■平成18年 新川中央眼科開業

●ハイテクノロジー専門学校 視能訓練士科 非常勤講師
●眼科コメディカル講習会 講師

◆札幌医科大学では斜視弱視外来のスタッフとして
 斜視・弱視、先天性白内障などの小児眼科を担当。
新川中央眼科  http://www.central-eye-clinic.jp/
札幌市北区新川3条7丁目1-64 TEL.011-769-1010   ■休診日/日曜・祝日