■歯の喪失について
歯を失う大きな疾患として虫歯と歯周病(シソーノーロー)があります。虫歯も歯周病も放置しておくと最終的には歯を抜かざるをえなくなります。ともに早期発見・早期治療をすることにより歯の寿命は確実に長くなります。
■虫歯について
虫歯は、歯についたプラーク(口の中の細菌の集まり)が原因で細菌が砂糖をえさにして酸を出し歯を溶かします。砂糖は我々の体には必要なものですが、砂糖のとりすぎは虫歯の発生の手助けになるので、とりすぎには注意して下さい。おかし類・ケーキ・チョコレート・ジュース等、世の中には砂糖がたくさん入ったおいしくて危険な誘惑がたくさんあります。最近は、ノンシュガーやキシリトール入りのアメ・ガム等が増えてきています。砂糖が入っていなければ虫歯にはならないので、これらの物も有効に利用するといいでしょう。
■虫歯の治療について
虫歯は放置しておくと少しずつ大きくなってしまいます。残念ながら虫歯は自然に治ることはありませんので初期の状態で治療する必要があります。小さな虫歯なら歯を削る量も少しですみますし、白いコンポジットレジンなら見た目にもほとんどわかりません。このコンポジットレジンは、近年特に進歩した材料で、今までは小さな金属になっていた部位でも白くすることが可能になってきました。
■歯周病について
歯周病(シソーノーロー)は症状が出ずらく、進行すると歯が揺れてきて最終的には自然に抜けてしまう恐しい病気です。歯周病は、歯の周りについたプラーク(細菌の集まり〜プラークがかたまると歯石)が原因で、まず歯のフチにプラークがついて、そのままにしておくと歯ぐきが赤くなりはれてきます(歯肉炎)。少し進行すると歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)が徐々に深くなり(歯ぐきが歯からはがれていく)、さらに歯ぐきがはれて出血しやすくなります(易出血性)。歯ぐきの溝が深くなると、その深い位置にプラークや歯石がつき、より歯ぐきの炎症が進み、歯の周りの歯を支えているあごの骨がとけていきます(骨吸収)。骨の吸収が進むと支えを失った歯は揺れてきて、物がうまくかめない、歯ぐきからうみが出る、出血する、口が臭い等の症状が出ます。ここまで進行しても痛みが伴わない場合も多く、放置しておくと歯は自然に抜けてしまいます。歯周病で歯が根元からとれて「歯がとれたのでつけてほしい」とその歯を持って来院された患者さんも実際にいたほどです。(残念ながら歯はつけれません)
このように異常を感じて来院された時点では、中程度以上に歯周病が進行しているケースがほとんどです。年齢的には20才前後からすべての方が歯周病になる可能性を持っています。
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