医療法人社団 友善会
宮の沢ファミリークリニック
◆院長
山田 雅弘

内科・胃腸科・循環器科・皮膚科・外科・肛門科

手稲区
札幌市手稲区西宮の沢3条2丁目1-12 トップワークビル1F
TEL.676−1170

開業/平成15年8月

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「肥満」について

肥満とは、中性脂肪が過剰に脂肪組織に蓄積した状態を言います。肥満は体重の重さではなく体内に占める脂肪の割合で決まりますが、判定には一般的に
BMI(body mass index)
(BMI(kg/u)=体重(Kg)÷身長(m)×身長(m))

を用います。誤差が少なく、国際的にも通用する計算式です。
肥満は何がいけないのでしょうが?太っていても健康でいられればいいのですが、そうならないことが証明されてしまい、その原因についてもわかってきました。1983年のフラミンガム研究で、肥満そのものが冠状動脈硬化症(狭心症や心筋梗塞の原因となる)や心不全、脳卒中の危険因子となっていることが証明されています。さらに糖尿病、高脂血症、高血圧症、高尿酸血症などを合併しやすいため、動脈硬化症の危険因子が多数重なりあい、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などになる確率はさらに高まります。
BMI=22.0kg/uの時が最も生活習慣病が少ないことから、「身長(m)×身長(m)×22」で計算される体重が標準体重とされています。日本肥満学会では、BMIが25.0kg/u以上を肥満とする判定基準を採用しています。多くの臨床データから、BMIが25を超えると、生活習慣病にかかるリスクはBMIが22の時の2倍になることがわかったからです。また肥満のタイプにより合併症の頻度が違い、上半身肥満は下半身肥満よりも合併症を伴いやすく、さらに上半身肥満の場合、皮下脂肪型肥満よりも内臓脂肪型肥満に高血圧・糖尿病・虚血性心疾患が多く見られることがわかってきました。今流行のメタボリックシンドロームに相当する方が多いようです。以下に肥満の分類を載せておきますので、参考にしてください。上半身肥満で内臓脂肪肥満の方は要注意です。







■体脂肪の分布の差による分類T
・上半身肥満:
 主として腹部から上に脂肪がつくタイプ
  W(ウエスト)/H(ヒップ)が0.8以上
・下半身肥満:
 主として腹部から下に脂肪がつくタイプ
  W(ウエスト)/H(ヒップ)が0.8未満

■体脂肪の分布の差による分類U
・皮下脂肪型肥満:
 主として腹壁の皮下に脂肪がつくタイプ
・内臓脂肪型肥満:
 主として腹部内臓の周囲に脂肪がつくタイプ

肥満と判断された場合、糖尿病、高血圧、高脂血症、高尿酸血症などの検査を行い、いずれかが合併していた場合に肥満症と診断します。肥満度が70%(BMIで37.4)以上であれば合併症がなくても肥満症と診断されます。肥満を原因とする内科疾患には、上記以外にも免疫能の低下による易感染性(感染症にかかりやすくなる)や、突然死の原因ともなっている睡眠時無呼吸症候群などがあります。合併症の成因は、インスリン抵抗性、肥満に伴う代謝産物の過剰蓄積、免疫細胞減少などの免疫異常、それ以外の4群に分かれています。それらを悪化させる原因と考えられるホルモン(レプチン)が、1994年に肥満遺伝子とともに発見されました。また、レプチンは肥満そのものにも関係していることが分かってきました。
BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))
身長170cm、体重70kgの人なら、70÷1.7×1.7=24.22 です

25〜29.9 肥満度T 35〜39.9 肥満度V
30〜34.9 肥満度U 40以上 肥満度W

標準体重=身長(m)×身長(m)×22
身長170cmの人なら、1.7×1.7×22=63.6kg です