近年の歯科医療は急速な進歩に加え高度なテクニックと豊富な知識、さらには正確な診断と治療中に起こりえるさまざまトラブルに対する対応が必要になっております。実際に来院される患者さんの30%ほどがインプラント治療はしたけれど数年後抜けてしまって入れ歯しかないといわれたけど、インプラントがあったころには良く噛めたしもう入れ歯にはしたくないという患者さん達です。診断するともともと歯茎の骨が柔らかい人だったり、途中で全身的な疾患にかかってしまって歯槽膿漏のようになってしまったりでせっかくがんばって入れたインプラントがだめになってしまったり… 最近の患者さんは歯科治療に対する知識も豊富で、インプラント自体そんなにやわではないことは知っています。 そんなトラブルを抱えた患者さんを治療するのは大変苦労します。診断のやり直し、噛み合わせの設計、無くなってしまった骨の再構築、これらの方法の組み合わせと選択… 幸い今ではCTスキャンとコンピューターにより骨の状況や手術部位のシミレーション、噛み合わせの設計までが出来るようになりました7年ほど前、アメリカへ勉強しに行き始めたころまだ試験段階であった方法がいま自分の手で患者さんに提供できるようになっています。 そこで自分や患者さんに対して十分な治療を提供できる設備、施設が必要になってきました。まる2年の計画の上でやっと理想的な施設が完成間近になりました。 医療用CTスキャンの1/10に診断可能な歯科用CTスキャンとその分析用コンピューター、専用の処置室及び研修施設。これはインプラント治療ばかりでなく歯周病や根の治療、噛み合わせに至るまで正確に診断、治療することが可能になります。と、堅苦しいことばかり書いてきましたが、もちろん勉強することも休みません。来年早々から舞台をUCLAからUSC(南カルフォルニア大学)へ移してさらに総合的かつ専門的な研修が始まります。ここの教授たちや学生たちはとても楽しそうに勉強してます。 日本の歯科界の偉人たちにはUSCで勉強した先生たちが多く以前からチャンスがあればここで勉強してみたいと思っていました。 以前から親しいUSCの助教授のおかげで歯学部で研究されている情報がダイレクトに聞ける環境は歯科医にとってこの上ないものです。 一度受け持った患者さんは今後数十年にわたって診察していかなければなりません。Dr自身、患者さん自身、一生の付き合いです。とことんまで一緒にスルメでもかじりあいながらお話していきたいものです。