ふるた小児科クリニック
◆院長
古田 博文

小児科

西区
札幌市西区発寒11条1丁目
10−75
TEL.671−1188

開業/平成18年10月

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まもなく「インフルエンザワクチン」開始です
■予防接種は義務か?

外来に来て、無料のワクチンは何気なく接種されるのに、有料のワクチンは、「○○は受けなくてはならないでしょうか」と質問されることがあります。一小児科医の立場から申せば「ワクチンは子どもに対する義務」と理解していただくのが一番シンプルかと思います。では、「誰」の義務か?「行政」でも「医療機関」でも「ご家族」でもいいのですが、責任を持つのは「ご家族」で、良くも悪くも結果を引っかぶるのは「お子さん」ということになります。

■ワクチンってなぜするの?

「ワクチンって効くんですか?」と質問される方、多いと思います。後で説明します。小さい時から、BCG、ポリオ、三種混合、麻しん・風しん混合、日本脳炎、水ぼうそう、おたふくかぜ、インフルエンザなど覚え切れないほどあります。ワクチンを受けずに罹るお子さん、ワクチンしたのに罹ってしまう方もいます。多くの方は治って元気になります。でも、これらの病気が流行してたくさんのお子さんが罹ると、「必ず」一定の割合で死亡したり、重大な後遺症を残したりします。

死亡するような重症例では、有効な治療法は殆ど無いと考えてください。大半の人は「運よく」治って元気になります。10人に1人が死ぬようなら、皆さんもワクチンに殺到するでしょう。ところが1/1000〜1/10,000人くらいになると、「危機」意識も薄れるようです。







■ワクチンの効果

多くの方は、せっかくお金出しても罹ってしまうと「損した」気分になるのに、罹らない時、「得した」気分になりません。でも小児科医からみるとこれは大変得しているわけです。「死ぬ」心配が全く無いわけですから。接種率が非常に高い麻しんワクチンは、今年の中高生の大流行の際にも、接種済みの小さいお子さんは殆ど罹っていません。以上からご理解いただけるように、ワクチンはその個人の「病気」の阻止ではなく、「流行」の阻止を目的としています。一人が罹っても、同じクラスの子どもが「みんな」罹らない、罹りにくければ次々と患者さんは発生しません。それに必要な接種率は70とも80%とも考えられています。個々の接種だけでは、罹ることもありますが、それでも半分以上の方は罹りません。みんなで接種してください。
「高い!」と思われる費用は、ホントはみんな行政が出せばいいのですが、ここ数年ですべてのワクチンが無償となるのは難しいです。そうこうしている間にお子さんはどんどん無防備のまま大きくなります。「ワクチンしてたら、罹らなかったかもしれないのに。」それしか言葉が残らない病気がたくさんあることを皆さんもご記憶いただければ幸いです。

※欧米に10年遅れて乳幼児髄膜炎や中耳炎に対する、肺炎球菌・インフルエンザ菌のワクチンを導入予定です。6ヶ月未満のお子さん(これから生まれる方を含む)をお持ちのご家族の方で、ワクチンの治験にご協力いただけませんか。道内は数施設のみです。(詳しくはHPまたはクリニックで)